寒さと雪の現実に打ちのめされる
失敗例
「北海道の冬は寒いと聞いていたけれど、想像以上だった」という話を耳にすることがあります。
例えば、ある家族が、夏に訪れたときの爽やかな気候に惹かれて北海道に移住しましたが、冬の寒さや雪の多さを甘く見ていたことに後悔しました。
特に雪が多いエリアでは、自宅や車の雪かきがほぼ毎日の作業となり、体力も時間も取られることに。暖房費も大きな負担になり、想像以上に厳しい冬に精神的にも体力的にも疲れ切ってしまったそうです。いくら暖房をつけても家が十分に暖まらない日が続き、冷え込みが厳しい夜には床が凍ることもありました。
雪が多いエリアとしては、空知地方(岩見沢市や三笠市など)や上川管内の幌加内方面が特に有名で、毎年のようにニュースになっています。
なぜ後悔したのか?
北海道の冬は本州以南に比べて過酷です。
日中でも気温が氷点下になり、地域によっては数メートルの積雪があるため、雪かきや凍結防止策が欠かせません。また、冬季の光熱費が家計に大きな影響を与え、暖房や除雪用具のコストも無視できません。
多くの移住者が、冬の現実に対する認識不足で予想以上の出費に直面し、冬に対する対策が十分ではなかったことを後悔することがあります。
対策
移住を決意する前に、まず冬の北海道を体験することをおすすめします。
たとえば、冬季に移住予定地へ赴き、移住体験ツアーに参加したり、お試し移住を利用して、短期滞在をするなど、実際の生活環境や気温に触れてみると実体験としてどのような感じか分かります。また、家探しの際には、断熱性の高い住宅か、暖房設備がしっかりしているかもチェックすることが重要です。
なお、公営住宅を利用する場合、自治体によっては暖房設備を借り主が用意する必要がある場合があるため注意が必要です。FF式ストーブは安いものでも10万円前後するため、必要以上の出費になりかねません。このあたりは、移住候補の自治体に聞けば答えてくれます。事前に確認してください。
暖房費を抑えるための工夫や除雪の方法についても事前に情報を集め、どのように生活コストを管理するか具体的な計画を立てましょう。